Tさん(看護師)

患者様一人ひとりに寄り添える
訪問看護師を目指して
 

PROFILE

Tさん(看護師)

Tさん

2023年入社

専門学校を卒業後、21歳で看護師になり、大学病院やクリニックなどで30年以上経験を積んできた。特に前職では約7年間、精神科の看護師として訪問介護に従事。2023年3月にイカリ薬局に入社し、現在も訪問看護師として活躍している。

イカリ薬局の魅力は、スタッフにも患者様にも思いやりがあるところ

私はこれまで30年以上、大学病院やクリニックなどで看護師として働いてきました。なかでも訪問介護は病棟での看護に比べて、患者様と一対一で向き合いながら深い関係性が築けるため、やりがいを感じていました。また私自身、末期がんだった母親を自宅で看取った経験があります。訪問看護師のおかげで母の大好きだった自宅で最期を迎えられたことに感謝の気持ちを抱いたのと同時に、訪問看護の必要性を実感しました。

しかし、前職で訪問看護を行っていた際は1日のノルマが課されており、一人ひとりの患者様にじっくり寄り添うことができずにいました。自分がしたい看護ができないことにもどかしさを感じ、転職を考えていたときに出会ったのがイカリ薬局です。入社の決め手は「お互いに思いやりを持つ」という社長の言葉でした。患者様やスタッフを大切にする社風に強く惹かれ、入社を決意しました。

患者様の命を守ることが私たちの使命

看護事業部では、患者様のご自宅に伺って看護を行っています。1日のおおまかな流れとしては、出社後にその日のルート表を確認。平均して1日4~6件ほど訪問するため、患者様それぞれに必要なケアの準備を行います。ご自宅では、人工呼吸器や人工肛門を付けている方に対する医療的なケアのほか、日々の健康チェックや入浴介助、歩行訓練、排便の管理、爪切りなど、幅広い看護を提供していますね。自分でお薬を管理することが難しい方には1週間分のお薬もセットしておくなど、ご自宅でも安心して過ごせる環境を整えています。

私たちの使命は、患者様の命を守ることです。少しの症状の変化も見逃さないよう、患者様の様子や看護計画はスタッフ間でも共有しています。ときには精神的な疾患が原因で看護を拒む患者様もいらっしゃり、大変苦しい場面も経験してきました。しかし、そんなときには仲間のサポートを受けながら、その時々に最適なケアを模索しています。

患者様やご家族に喜んでもらえる瞬間がやりがい

仕事にやりがいを感じる瞬間は、患者様やご家族の方に自分の看護を喜んでもらえたときです。以前、大変ありがたいお言葉をいただいたことがありました。私は高齢の患者様に対して「おばあちゃん」ではなく、お名前で呼ぶようにしていたのですが、それを見たご家族の方から「母を大事に扱っていただいて、安心してお任せできます」と書かれたお手紙をいただいたのです。この言葉が大変うれしく、今も印象に残っていますね。

忙しく余裕がないと、患者様一人ひとりにじっくり向き合うことは難しいものです。そのためイカリ薬局では、担当する患者様の人数が多くなりすぎないよう調整しています。ノルマも設定していません。一人ひとりの患者様に“じっくりゆっくり”向き合うことを大切にしていることはイカリ薬局の大きな魅力だと思いますね。同時に待遇面も非常に良く、「イカリ薬局で働くことができて良かった」と心から思っています。

お看取りができる看護師を目指し、スキルを磨き続けたい

私は最年長での入社となったため、最初は「若いスタッフのなかでうまくやっていけるのだろうか……」という不安を抱えていました。しかし入社してみると、スタッフは皆とても優しく、安心して働くことができています。年齢関係なく対等にコミュニケーションをとっている職場なので、どなたも働きやすい環境だと感じています。

看護事業部として、今後はお看取りの分野を強化したいと思っています。やはり病院よりご自宅で過ごしたいという方は多いものです。一人でも多くの方が住み慣れた家で安心して最期を迎えられるよう、看護師としてのスキルをこれからも磨き続けていきたいと思います。